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いのちを語る⑦四苦八苦
 昨日は、博多で会議があり遅くに帰宅しましたのでブログを書くのを失礼しました。生・老・病・死の四苦について先日書きましたが、今日は残りの四苦について書きます。
⑤愛別離苦(あいべつりく) 
 「先立てて 泣くか我が身が泣かるるか 他に道なし 哀れ世の中」という歌があります。生きて分かれるか死んで分かれるかは別として、人間会ったら必ずいつかは分かれて行かなければなりません。逆に「別れ」があるからこそ出会って伴に生きていくことの、愛し合う喜びがあるのではないでしょうか。もし、別れというものがなくてずーっと一緒に居なければならないとなると「ぞーっ」とすると言う人が多いかもしれません。(笑)
いずれにしても、何時かは分かれて行かなければならない定めなのです。
⑥怨憎会苦(おんぞうえく)
 愛別離苦とは逆に縁があれば「嫌だ」と思う人とでも出会わなければなりません。
地域や職場、学校、或いは家庭の中で憎しみ会いながらも暮らしていかなければならないこともあるのです。ただ、考え方を変えることによって憎いと言う思いが消えてしまうこともあります。
 小説、宮本武蔵の原作者吉川英治先生は「私は未だかつて嫌な人間と出会ったことがない」と言っておられます。「自分に対して嫌なことをする人、言う人は『こういうことをしてはいけない。こういう事を言ってはいけないということを身を以って教えてくれているんだ』と思って接してきた。また、まだまだ自分が未熟なんだと思って生活してきた、だから嫌な人間とは出会った事がない」と言い「われ以外我が師」と言い切っておられます。ここまで達観するのは、私達凡人には難しいことかもしれませんが、人間、誰でも「良いところ」は持っているものです。嫌な人であっても長所を見つけてお付き合いするのもひとつの方法ではないでしょうか。
⑦求不得苦(ぐふとっく)
 私達には、欲しい物がいろいろありますが求めても得られない苦しみを言います。
私達人間それぞれ「自分のもの」は何があるでしょうか?洋服、宝石、家、土地・・・自分のものですか?果て・・・あの世に持って行けますすか?全て否です。一番可愛がっているものは何?夫、妻、子供、ペット・・・?あの世に一緒に行けますか?・・・否です。
この世の中で自分の物などなにもないのです。ただ、生きている間の借り物であります。死んでいくとき何も持って行く事はできません。
道元禅師は「ただ己に随い行くは善悪業等のみなり」と生前に行った善業、悪業だけが着いて行くと示しておられます。さて、私達は生きていくからには罪を造らずには生きていけません。体を養う為には食べなくてはなりません。つまり、食べ物の命を奪わずには生きていけないのです。だから「いただきます」と手を合わせて感謝と懺悔(さんげ)の心を表すのです。そしてまた、生きておれば考えてはいけないことを考えたり、してはいけないことをしたりします。知らず知らずの内に人を傷つけることさえあるのです。だから常に自分を省みて反省(懺悔)する必要があるのです。
 もし財産を持って行きたいならば生きている間に布施(施し)をして功徳という手形に変えると(善業)として持って行く事ができます。
「我にある物 我が物に非ず 物施し終わって 我が物となる」という歌があります。味わってみてください。
⑧五薀盛苦(ごおんじょうく)
 私達の体は、目に見える身体(色)と心(受・想・行・識)の世界によってできています。目に見える世界を「色界」と言い、目に見えない心の世界を「無色界」と言います。
 綺麗な水仙の花が咲いています。それを見た(受)私は、綺麗だなぁ(想)と思い、切ってお仏壇にお供えしました(行)。この行為は私の業として私の心と身体に蓄積(識)されていきます。
 この身体は、元気な時は欲望を満足できずに苦しみ、年老いてくれば思うように身体も心も操れなくなって苦しむのです。これを五薀盛苦、或いは、衰えていくということで・・衰苦とも言うのです。
以上、四苦八苦についてご説明しましたが要は「思い通りにならないのが人生だ」ということです。
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【2007/01/25 21:20】 | いのち | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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