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いのちを語る⑤
 昨日(22日)は今年初めての刑務所の教誨でした。
 先だって書きました、法句経の「人の生を受くるは難く・・・」について話しました。
今年は、正月草々、驚愕するニュースが続きました。浪人中の兄が妹を殺害しその遺体をバラバラにした事件と妻が夫を殺害し遺体をバラバラにして捨てた事件です。どちらも大方の人間にとっては信じられないような事件であります。
 人間が生まれてくるのが難しいのであれば当然、親子として、兄弟として出会うこと、夫婦としてめぐり合う事は難しいことであり尊いことと言えましょう。それが、殺す側と殺される側、加害者と被害者になるのですからこんな悲しいことはありません。同じ親から生まれてきた子供がそんな最悪の関係になるのですから親としてはたまったものではないでしょう。もし、我が子がそのようなことになったら気が狂ってしまうのではないかと思います。
 お釈迦様が御在世の時代に実の父を牢獄に幽閉し殺してしまった王子がいました。彼の名はアジァセ太子で父はビンビサーラ王、母親はイダイケ婦人です。
 お釈迦様の従兄弟でダイバダッタという男がおり、お釈迦様に何事につけても劣っているこの男は劣等感から様々な問題を起こしておりました。
 ある時、青年になったアジャセ太子に「お前の父王はお前が子供の時にお前を殺そうとしたことがある。今の内に父王を殺さないと殺されるぞ」と唆しました。騙されたアジャセ太子は父王を牢獄に幽閉し食事を与えないで餓死させようとします。そのことに深い悲しみを抱いた母イダイケ婦人は体中に蜂蜜を塗って王の面会に行ってはその蜜を舐めさせていました。
 なかなか衰弱しない父王のことを不振に思った王子は家来に命じて父王と面会している母王妃をこっそりと監視させました。その結果、体に塗った蜂蜜を舐めさせていることが判明し、怒った太子は遂に父王を殺してしまいました。
 この悲劇をイダイケ婦人は、お釈迦様に訴え、救いを求めたのです。 お釈迦様はアジャセ太子に教えを説き彼の過ちを戒められました。その結果、太子は、自分が犯した大きな過ちに気付いて改悛し熱心な仏教信者となりお釈迦様と教団を支えました。
 我が国でも戦国時代はそのような事件は度々ありました。織田信長も後継争いで弟を殺しましたが、戦国時代とは訳が違います。このような親子兄弟で殺し合うような悲劇は絶対にあってはならないことです。
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【2007/01/23 01:48】 | いのち | トラックバック(0) | コメント(0)
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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