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いのちを語る③
 12年前の今日、1月17日は日本人にとって決して忘れてはならない日になりました。早朝に阪神地方を襲った大地震「阪神淡路大震災」は突然に多くの人々を不幸のどん底に突き落とし多くの人々の命と財産を奪い去りました。
 前日、自分を大震災が襲い、多くの命が奪われることを誰が想像したでしょうか・・・正に、いのちとは儚いものです。
 昨夜は、京都市左京区で前途有望な20歳の大学生が何者かによって殺害されました。尊いいのちがかくも簡単に奪われてしまう・・・この社会は狂っているとしか言いようがありませんがこれが現実です。
 熊本刑務所で私が相手をしている服役囚は殆どが殺人事件を起こした人達です。今の教誨活動は「被害者の視点」から矯正教育に取り組んでいます。
 30代の青年と個別に話す機会がありました。彼は、ある観光地で観光旅行に来ていた20代の若い女性に暴行、殺害し金を奪ったという強盗殺人の罪で無期懲役の刑で服役しています。
 私は、彼に「君はここで生きていれば何時かは社会復帰することが出来る。家族の元へも帰れるだろう。だけど、君が命を奪った娘さんは、ご両親やご兄弟が、或いは恋人や友人がどんなに泣き叫ぼうと喚こうと帰ってくることはない。もし、君がその娘さんの命を奪わなかったら『ただいま・・』と言って我が家に帰り、土産話に花が咲いていただろう。年頃の娘さんだったから今頃は愛する人と結婚して可愛い子供さんができていたかもしれない。お父さんお母さんは、可愛い孫の成長を楽しみに一家団欒の生活があったのではなかろうか・・・こう考えてみると君が奪った命は娘さんの命だけではない。その御両親やこれから生まれてくる可能性のあった子供達、その子供達が成長して結婚し、また生まれてくる子供達、つまり無限の命を奪ったと言うことだ。君は、その娘さんのことを起きている間、一時も忘れてはならない。それが、君の務めだ」と話しました。
 人ひとりの命は単なるひとりの命ではないのです。地球上に生命が誕生してから一度として絶えることの無い命をいただき、更に無限の可能性を持った命であります。そして、この命を誰もが等しく幸福に生きていく権利を持っているのです。
人の命を奪うと言うことは無限の命を奪うことであり、決して許されることではありません。仏の世界から見ると、結局は自分自身の命をも奪うと言うことなのです。
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【2007/01/17 23:22】 | いのち | トラックバック(0) | コメント(1)
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コメント
「命」
たった一つなのに、
たった一つだから、
重いんですよね。
大切にしたいですよね。
【2007/01/20 02:22】 URL | 優流 #-[ 編集]
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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