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今も厳しい差別の現実
 昨日は、先日のブログに書いた通り、部落解放同盟女性部と「同和問題」に取り組む熊本県宗教教団連帯会議の合同研修会が拙寺で開催されました。
 宗教教団関係者も8人、合計28人参加でした。

 私は、「仏教と人権」と題して徳川幕藩体制が確立される歴史的過程の中で、幕府が「民衆支配」の手段として仏教教団に対して「寺院統制」をし、「寺請け制度」による「寺請け証文」という「身分証明書」を発行する代償として「檀家制度」を確立し、それを利用して寺院は財政基盤を確立してきたこと。
 それは、キリシタン禁教令を確実に実行する手段でもあり身分制度を確立する手段でもあったこと。
 経典の中では、「勧善懲悪」と仏教の布教の手段としてハンセン病や被差別身分の人達、不遇な生活環境に置かれている人達を「悪業の報い」と間違った布教宣布を行ってきたこについて解説しました。

 午後は、「自らを語る」ということで、宗教者として人権問題に取り組むきっかけとなったことや自身がどう取り組んできたのか、またどう取り組んでいるのかにつて話しあいました。

 その中で、女性部の参加者の中から出された多くの体験談が「結婚差別」についてでありました。
 自分たち夫婦が受けて来た結婚差別、子供達が結婚する年齢になって、また、子供達が結婚差別を受けること。
 「こんな苦しみは自分達の代で終わりにしたい」と願っているのにそうはならない苦しみ。
 結婚を約束した相手が居る息子が、相手の女性に対して差別を受けて来た地域であることを告知したが相手は受け入れてくれたものの相手の両親に対して告知するべきかどうかを悩んでいることなども話されました。
 本来なら、何にも悩む必要のない問題なのに生死を賭けるほど悩み苦しまなくてはならない状況があるのが「部落差別」という問題なのです。
 それは、被差別の立場に置かれている人達の問題ではなく、差別している人々、人間の差別意識にこそ問題があるということを確認しなければなりません。
 結婚差別だけでなく、就職差別や経済的差別も今もなおあります。

 今回の研修は、私自身の今後の取り組みについても貴重な学習をさせていただきました。
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【2009/10/04 08:34】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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