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映画「おくりびと」に感動しました。
 今日は、午後から、女房と映画「おくりびと」を観にいきました。
土曜日ということもあってのことでしょう、映画館はかなりの親子連れで賑っていました。
 会場は、これまで私が行った中で最も多い部類に入る6、70人ほどのお客さんがおられました。
 
 私も住職という職業柄、人の死に向き合うことが多い訳ですが、「おくりびと」という職業も私たち以上に人の死とその死に向き合う人々と接することが多いと思います。
  
 主人公の小林大悟(本木雅弘)が、求人広告を見て面接に行った会社は「旅のお手伝い」をする旅行会社ではなく「旅立ちのお手伝い」をする「納棺師」の会社だったのです。
 なり行のままにその仕事をすることになり、さまざまな人々の人生、さまざまな人生を背負って死んでい行った人々の旅立ちのお世話をすることになります。

 性同一性障害でニューハーフだった息子をわが子として受け入れることのできなかった父親が、自ら命を絶った息子が「女性」として死に化粧をしてもらい、すっかり綺麗な娘として旅立つ顔を見て「やっぱり俺の子供だった・・・」と我が娘を受け入れ泣きながらお礼を言います。
 妻に先立たれた中年の男性が「ありがとうございました。今日の女房が一番綺麗でした・・・」と言って感謝の言葉を述べます。

 最後は、子供の時に自分と母親を残して他の女と逃げて行った父親の死亡の知らせに拒否するのですが妻(広末涼子)と会社の事務員(余貴美子)に促され遺体を引き取りに行き自ら納棺します。
 記憶のない父親の顔ですが、父親の固く閉じられた右手の平には、幼いころ川原で遊んだ時に自分が渡した小さな石ころが握られていました。
 大悟は、父親であることを改めて確認し、しかも、父は自分のことを思い続けていてくれたことを確認するのです。
 
 この映画には、葬祭に携わる職業ということで「偏見や差別」というものも描かれています。
人の死は、何も特別なものではありません。人は生まれた時から死ぬという絶対不変の理の中で生きているのです。
 送る人と送られる人、送る人もいつかは送られる人になるのです。その厳粛な儀式、その時を飾るのが「おくりびと」であり、葬祭に携わることであり決して偏見の目で見られる職業ではないのです。

 この映画の素晴らしさは、人の死を尊厳とユーモアを取り入れながら描き切っているところだと思いました。
 感動すること間違いありません。是非、観ていただきたいと思います。
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【2009/03/07 17:01】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<馬脚を現した自民党・・・「政府高官」の「自民党には波及しない」発言(追記有り) | ホーム | 藤井慶峰のオフィシャルサイトを作りました。>>
コメント
原作は10年ほど前だったでしょうかもっと前だったかもしれませんが文芸春秋に掲載されたものを見ました。大変面白かったのですが内容はあらかた忘れてしまいました。ぜひ映画も見てみたいと思っています。
【2009/03/08 00:51】 URL | カレエダ #-[ 編集]
 カレエダさん
 先日は、お電話有難うございました。
 10年ほど前に原作を読んでおられるとはさすがですね。
なかなか良い映画でした。是非、ご覧いただきたいと思います。
いつもは、1人でレイトショー(1200円)を観に行くのですが、今日は、女房も行くというのでふたりで2千円で済みました。
 ふたり揃って感動の涙を流しました。
【2009/03/08 01:08】 URL | 藤井 #-[ 編集]
こんばんは。
久々にコメントさせて戴きます。

「おくりびと」
世界レベルでの受賞に日本中が湧いておりますね。

介護や葬儀、人の終わり方や送り方、そのあり方や現状が時折報道されますが、誰もが関わらなければならない避けて通れないこのことが映画化され、世界の最高峰に立ったということは、世の中が経済に押し流され人の命が軽視されていることへの忠告!!!命の尊さが問われていることを示唆しているものと思えてなりません。

身近なことでありながらも、そのあり方は多様化し、看る側、送る側の都合に振り回されているのが現状ではないでしょうか?

どのような最期であろうとも、人の命に変わりはありません。
残された人は尊厳をもって儀式に臨むべきであり、それに携わる「おくりびと・納棺師」の使命は大きなものがあると思います。

この快挙で人の死や葬儀の尊厳を感じる人は多いと思いますが
「おくりびと」「納棺師」・・・恥ずかしながら私は初めて耳にする言葉なのです.
内容としては理解出来ますが、特別に資格を有する人のことなのでしょうね?

ニューハーフだった息子を・・・
とありますが、この映画を機会に納棺師の存在感の大きさが認識されると同時に、死化粧や身につけるものなどの旅支度に今後の変化がみられるのではないでしょうか?

私はまだこの映画をみる機会に恵まれておりませんが、是非とも鑑賞し感動に浸りたいと思っております。
【2009/03/09 23:24】 URL | 妙昌 #-[ 編集]
 ご指摘の通りだと思います。
命と真正面から向き合うことの大切さを説いています。

 納棺師は今でも居られるそうです。
現実は、多くの場合、病院で亡くなりますから看護士さんが最後の始末をしてくれます。その後、葬儀屋さんが納棺して自宅又は斎場に運びますから、納棺師の仕事は随分減っているようです。
 私も、やってみますか。
【2009/03/10 01:14】 URL | 藤井 #-[ 編集]
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
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