12月6日夜、NHKで裁判員制度を考える特集番組「日本のこれから」が生放送でありました。
この番組は、視聴者がスタジオで参加し意見交換をし、視聴者もメールやファックスで意見を述べることができます。 番組の最初に実際にあった強盗殺人事件をモデルに裁判員が判決を決定するまでのモデル裁判を実際に再現していましたが、裁判員制度には決して参加したくないと思いました。 このモデル裁判では、多数決で「死刑判決」を下すのですが、司法試験に合格した専門家でもない一般の国民、ずぶの素人が1人の人間の生き死にを左右することを決めることが許されるだろうかと思うのです。 私は、前にブログに書いたとおり死刑制度には善良な市民を守る為には更生の余地の無い犯罪者に対しては止むを得ないと考えていると思っています。しかし、それは法律の専門家である裁判官が弁護士、検察官の意見を聞き、証拠書類等を精査して公平に判断することが大前提であります。 素人である裁判員に死刑や無期懲役の判断をさせることはやるべきことではないと思います。 例え、自分の判断で、或いは信念で死刑を回避したいと思っても多数決で死刑判決を下すことになれば公権力によって命を奪わせることには違いないのです。 もし死刑判決に賛成したとしても人を死に至らしめたという責任は一生涯背負い続けなければなりません。絶対にその「業」から逃れることはできないのです。 私は、裁判員制度の導入よりも裁判官の増員をして裁判の迅速化と誤判の防止に努めるべきだと思います。 今回の裁判員制度の導入は、国による裁判官の責任逃れ、裁判官を増員して増える経費の削減が本来の目的ではないかとさえ疑ってしまいます。 これまでも多くの冤罪事件があり無実の人が服役し、或いは死刑台の露と消えていきました。 裁判員制度になったからと言って、冤罪がなくなるとは言えないのです。被疑者に対する取調べが可視化され証拠類が公平に扱われない限り限りなく冤罪を惹き起こす可能性があるということです。 NHKの調査では、65パーセントの国民が裁判員制度には関わりたくない。33パーセントの人たちだけが関わっても良いと答えているそうです。 この結果を見ても、裁判員制度は中止すべきだと思います。 (09年1月12日追記) 宗教界でも裁判員制度に対する疑問の声が挙がっています。 私自身は、宗教者である以前に前記理由で裁判員制度には反対ですが、宗教界の論争は、宗教者として死刑判決が出されるかもしれない裁判に参加することの是非が問われています。 特に仏教界では、死刑制度に反対する意見が多い訳であります。また、私のように刑務所の教誨師や保護司をしていれば、自分が関わった犯罪者と刑務所の中で遭遇する可能性もありますし、保護司として関わる可能性もありますから尚更です。 裁判員制度に悩む宗教界・読売新聞 ![]() |
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