昨日の午後6時から熊本市民会館で熊本九条の会4周年記念講演会と映画「蟹工船」の上映会がありました。
プロレタリア文学作家小林多喜二原作の「蟹工船」は、オホーツク海で蟹漁をする大型漁船で働く労働者達の過酷な労働と労働者を酷使する監督や管理職の姿を描き出した映画です。
大型漁船とは言っても、中は加工工場の機能も兼ね備えており400人近くの労働者達が奴隷の如く働いています。
漁を担当する者達は、危険な時化の中で小さな漁船での操業を強いられ、ある船は難破して沈んでいきます。海に落ちて亡くなる者も後を絶ちません。
加工場では、まだ15・6歳の少年達が働いています。家族の生活を支える為に親元離れてきた少年達です。
蟹工船の中は、多くの労働者達が狭く不潔な生活空間の中で寝起きし、粗末な食事と過酷な労働で病に倒れる者も後を絶ちませんが管理職の者達は人間として扱おうとはしません。
余りにも酷い扱いに怒り反抗する者は鞭で打たれ、ある者は命を奪われ海に投げ込まれます。
難波した船のSOSを受信した操舵室の船長や船員達は救助に向かおうとするのですが監督が船長に銃を向けて「救助より操業だ・・・」と言って、380数名の命よりも金儲けを強要するのでした。
人間の命を虫けら同然に扱う管理職・監督に対して工員達の怒りが爆発して決起しますが、監督の連絡によって駆けつけた日本海軍の兵によって制圧され多くの命が奪われて映画は終わりを迎えます。
今、小林多喜二の小説「蟹工船」が爆発的なブームになっているそうです。
低賃金と不安定雇用で生活保障もない派遣労働や契約社員の姿と蟹工船の工夫達と時代は違っても実に似通ったところがあります。
暴力や奴隷的な労働は無くても、人間を物としてしか扱わないところは同じだと思います。
最近の建設会社は、ショベルカーやブルドーザーなどの重機を所有する会社は少なくなりました。
多くの会社がリースの重機を使っています。その方が、高い金を出して買うよりも安上がりだからです。
派遣労働者と非正規雇用者は、当に人間の「リース」なのです。都合の良い時だけ使って、要らなくなったらお払い箱です。
アメリカ発の世界恐慌で、特に自動車産業が冷え込んできましたが、この影響は、限りなく広がっていきます。今月から師走にかけて多くの失業者が生まれ、住む場所を無くした人々が溢れます。
麻生総理は、「政局より政策」と口では言いながら二次補正予算さえ国会に提出しようとはしません。
政策より政局を優先しているのは自公連立政権ではないでしょうか。
小泉純一郎・竹中平蔵・安倍晋三・・・彼等がアメリカ型新自由主義、市場原理主義を導入して労働者派遣法を改悪し、福祉予算を毎年2200億円づつ削減し、破壊した国民生活を立て直すのは容易なことではありません。
少なくとも漫画を読む能力しかない無能なお坊ちゃまには不可能と言わざるを得ません。
一刻も早く退陣しこの国の仕組みから変えなければならないと思います。
これからの変革は、明治維新に匹敵する大改革です。
これは、私の考えですが、官僚機構を解体し、道州制を導入して
地方主権を実現し、地方が税金を徴収して州の税収の2・3割程度を国に渡す仕組みです。
国は、外交と防衛を司る組織にします。
国と地方の立場を逆転させなければならないと思います。
(地方分権は、国が権限を地方に移管するものですが、地方主権は、地方に権限も財源も持たせて地方のことは地方が決め、予算を執行する行政のあり方です)