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冤罪(えんざい)
 今朝、テレビのワイドショーの中で、10年前に起きた放火による保険金殺人事件を取り上げていた。この事件は、「入浴中の小学生の娘を火災によって死なせ保険金を詐取することを企てた」として実の母親(31)と内縁関係の夫(29)が逮捕された事件で大阪地裁で二人とも無期懲役の判決が下され控訴したものの棄却され、現在、最高裁に上告中の事件だ。
 10年前、この事件を新聞やテレビで知った私は、この母親を「我が子を保険金の為に殺した鬼女」として講演の中で取り上げたことがある。勿論、実名は言う必要がないので事件そのものを取り上げたのだった。
 今朝の報道は、この母親が無実を訴える手紙を放送局に送ったことに始まる。
 放送局では弁護士、消防署の協力を得て、その立会いのもとに火災現場を再現して実験を行った結果、明らかに母親の自白調書には矛盾があること、火をつけたとされる夫の自白調書及び現場検証に明らかな矛盾があることが判った。
 夫の自白調書よると、「車のガソリン7.5リットルをポンプで抜いて車の下に撒いてライターで火をつけた。その後、居間で妻と会話をし火事に気づいて119番通報した」というものだ。ガソリンの恐ろしさを知っていれば常識的にライターで火をつけ居間で談笑する余裕などあるはずが無いことがわかる。
 揮発性の高いガソリンは、火がつくとたちまち爆発し火柱が上がり周辺の可燃物には延焼する。その時間はほんの数秒間である。自白調書では「火をつけた後、燃えているガソリンの火をまたいで車庫を出た」となっているそうだが、そんなことをしていたら忽ち夫は火だるまになっていたはずだ。
 この番組に出ていた弁護士も他の出演者も「これはおかしい」と言っていたが最高裁で再審理を認める判決(原審差し戻し)が出ることを願っている。
 さて、ここで私自身の反省として、この事件の報道だけを頼りに「鬼女」として断罪してしまったことだ。
 「これが世間」と言ってしまえばそれまでのことだが、とかく人は他人から聞いた「風評」で判断し、また発言することが多い。その結果、特定の人間を貶める、或いは重大な結果を招くと言うことを考えなければならない。
 
 
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【2006/11/03 10:30】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
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