FC2ブログ
使い捨て社会が招く悲劇の連鎖・秋葉原無差別殺人事件が問いかけるもの
 8日の日曜日の午後、多くの人々で賑う東京秋葉原の歩行者天国は、ひとりの凶暴なる青年によって地獄のどん底に突き落とされました。
 前途有望な若者、働き盛りのお父さん、孫の成長を楽しみにしていたお爺ちゃん、かけがえの無い7人の命が奪われ、10人の重軽傷者を出した、トラックとサバイバルナイフを使った無差別事件のニュースは、かつてない凶悪殺人事件として世界中を駆け巡りました。
 犯人は、青森県出身の青年で、静岡県内の自動車部品メーカーで派遣社員として働いていた加藤智大(25歳)でした。
 休日を楽しんでいた人達が、見ず知らずの男に、何の理由もなしに命を奪われ傷付けられました。
 このような通り魔事件が頻発しています。この国は、明らかに異常な国に、安心できない国になってしまいました。
 私は、拙著の中で「使い捨て文化は命をも粗末にする」ということを書きました。
 オムツ、弁当箱、紙コップや皿、レトルト食品の容器など品物だけでなく、派遣労働やパート労働など雇用者の都合でいつでも解雇や契約解除できる雇用形態の労働者派遣法による「合法的」導入で人間さえも使い捨てできる社会になりました。
 高齢者も75歳になった途端に「後期高齢者」という区分けをされて「後期高齢者医療制度」に強制的に組み込まれ、健康診断も経費は自己負担、慢性的な病気による治療も「包括医療」として6000円までしか保険から補填しない。従って、必要な治療を受けられない仕組み・・・あたかも、邪魔者扱いの仕組みです。
 こんな社会では、勝ち組と負け組みがはっきりと差別化され、負け組みと高齢者は「厄介者」扱いされているようなものです。
 しかも、政治家と官僚の中には、国民の血税を湯水の如く浪費し、業者から利益供与を受けて「特権階級」の如くふんずりかえってエリート顔している者もいます。
 ひとりの官僚が1年間に使ったタクシー代が500万を超えています。
 パートや派遣の人達の年間所得200万円以下か多くても250万円以下の人がほとんどと言うのに・・・悲しいほどの現実です。
 「こういう社会だから仕方ない」と、犯罪者を肯定する者では決してありませんし許せるものではありません。
 しかし、このような犯罪をなくす為には、弱者切捨て、使い捨て文化を見直さなければならないと思うのです。
 この社会は、弱者同士が傷付け合っています。
 この事件当日、沖縄県議会議員選挙が行われ、自公与党が議席を減らし過半数割れに追い込まれました。
 これまで、自民党を支持していた保守層の中にも、後期高齢者医療制度に代表される弱者切捨て政策を進める自公連立政権に対する反発から民主党や野党に投票した人たちが多くなったと言う事です。
 政治の流れを大きく変え、社会の仕組みを変える時が来ているということだと思います。
スポンサーサイト



【2008/06/10 15:05】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<諫早市天祐寺住職須田道輝老師本葬儀 | ホーム | 国を思い、民を思う志の官僚はいないのか?>>
コメント
ご意見には全く同感です。
不安定で、ぎりぎりの生活を゜強いる派遣労働のシステムは禁止すべきだと思います。。このようなことが合法的に行われていることは大きな問題だと思います。難しい問題もあると思いますが、多くの若者が将来の夢を描けぬ状況を政治が放置することは許されないと思います。今日の熊日新聞にルポライターの鎌田慧さんが「格差社会への警告」という一文を寄せておられますが、季節工として自動車工場で働いた経験を持つ鎌田さんは、当時の季節工には寮が用意され家賃も光熱費も要らなかった。頑張れば生活を向上させることができるという夢があった。現代の派遣には、何も用意されていない。収入が減ると家賃も払えないという切迫感や焦燥感があるのではないか。派遣は季節工より労働条件が劣悪だ。と言っておられます。派遣は搾取のシステムだと思います。企業は労働力が欲しければ直接雇用し、その雇用には責任を持つ制度にすべきだと思います。
【2008/06/10 18:23】 URL | カレエダ #-[ 編集]
こんばんは。
この度の秋葉原・無差別通り魔殺傷事件、犯行日時や場所、殺傷人数、手口など余りにも衝撃的で、ニュース報道に耳を傾けずにはいられません。
逮捕の瞬間や負傷者の救護に当たる映像が生々しく放映され、今までに無い緊張感でテレビの前に釘付け状態となっております。細かなことが少しずつ明らかになってきておりますが、計画的で残忍なこの事件の背景には、藤井老師のおっしゃる「使い捨て文化」の社会的現象が少なからず影響していることに痛感の思いでおります。

この事件は外国メディアにも大きく報道され、余りの残忍さに、かつての実直な日本人の姿が変貌しつつあることを伝えていた国もありました。
正に今の日本は、経済成長が著しく伸びた反面、精神面の荒廃は坂を転げ堕ちる程の勢いで進んでいるはないかと思われます。
若者を指摘する前に、お手本となる大人の見直しが急務となるのではないでしょうか?

このような事件が起きる度に、命の尊厳を説いていかなければ、或いは人間らしく生きる生き方を教えていかなくてはと話題になりますが、方や姥捨て山的な社会現象に油を注ぐ政策が横行しているようでは、この先灯りを見出すことが出来ないのではないでしょうか?
金銭的な格差は勿論のこと、能力、学歴、学力、生い立ち、容姿と全ての基準が比べることから始まっている日本の現状、また、弱者切捨ての政治、これら精神的荒廃は、その立て直しから見直していかなければ、このような事件を防ぐことは難しいのではないかと思います。
【2008/06/10 22:25】 URL | 妙昌 #Lx03s14c[ 編集]
人間を「物」としか見ない社会は、命を粗末にしか扱いません。派遣やパート労働者は使い勝手の良い「交換可能な部品」でしかないということでしょう。
 こんな、労働政策を認め続ける限り我が国の安心・安全な社会は崩壊の一途を辿る事は間違いないと思います。
 政治が、それを主導してきたのです。特に、小泉・安倍政権がやった責任は極めて重大だと言わざるをえません。
【2008/06/11 08:30】 URL | 藤井 #-[ 編集]
こんばんは。いつも拝読しています、青年や孫を持つ親として今回の事件の背景に有る社会に何としても政治や社会の使い捨て現象を早急に見直す必要があると思います。美しい地球と子供達に夢と希望を与えられる社会になることを願わずにはおれません。今回の事件は他人事とは思われません。
【2008/06/11 19:26】 URL | スズメ #-[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://keihoh.blog58.fc2.com/tb.php/436-39efdcb8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

過去ログ

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる