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九州地区刑務所教誨師研修大会
 昨日の午後1時から今日の正午まで、佐賀市のはがくれ荘で第34回九州地区教誨研修大会が開催されました。
 九州各地の刑務所、少年院の教誨師の中から75名と各施設の所長、職員など合計約110人が一同に会して研修しました。
 私は、平成7年から熊本刑務所の教誨師をしていおります。
教誨師という仕事は、受刑者に対して毎月1回のグループ教誨、受刑者の希望によって実施する個人教誨を通して更生させる仕事であります。
 グループ教誨の時には、座禅と読経、法話をしますが、熱心に聴いてくれます。
 教誨に参加したての頃の受刑者の目は、社会や施設、教誨師に対して疑念を抱いたような目つきですが、1年も経つと、とても優しい目付きになってきます。それは、教誨活動によって彼らの仏心・良心が目を覚ますと言うことだと思います。
 グループ教誨に参加している受刑者は、出所する前には必ずと言って良いほど自ら希望して個人教誨を受けてくれます。
 教誨師の仕事は、宗教心に基ずく活動ですからボランティアです。
唯一のやり甲斐は、受刑者が心から犯した罪を反省し社会復帰してくれることです。
 中には、自宅を訪ねてくる者もいますが、お礼の電話を掛けて来る者もいます。
 教誨師は、受刑者の更生の為に奮闘しているのです。
 研修会の中で、「出所後に訪ねてこられては困るので氏名と住所を明かしていない。その点、どうだろうか」とまだ経験の少ない教誨師さんが質問されました。
 それに対して、先輩教誨師さんから「刑務所は、教誨師の氏名は公表しているが住所は公開していない。名前は名乗って良いのではないか」と答えられました。
 キリスト教の教誨師さんは、不幸な出来事の事例として「ある牧師さんが、出所してきた者を就職が決まるまでと思い自宅に泊めた。しかし、この男は一向に求職活動をしようとしなかった。仕方なく、牧師自身がこの男の求職活動をして回った。ところが、牧師の妻がこの男に妊娠させられるという事件が起きてしまった」と不幸な事例を紹介されました。 
 私は、受刑者と教誨師の間には信頼関係がないと更生は難しいと思っていますので名前と住まいが宇土市であることは明らかにしています。
出所後に、訪ねてくる者、電話をしてくる者は電話帳で調べているようです。
 教誨師という仕事は、時には優しく話し、時には厳しい言葉を掛けます。時として、厳しい叱責の言葉を掛けることもありますから、それなりの覚悟がないとできない仕事なのです。
 従って、教誨活動の中で氏名・住まいを言えない教誨師は辞めた方が良いと思います。
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【2007/11/30 22:06】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
私の親しい友人に保護司をしている人がいます。なかなか大変な仕事のようです。報われることよりも裏切られることの方が多いそうです。それでも善意に徹して頑張っています。もともと立派な人ですが、益々人間が磨かれているようです。頭の下がる思いをしています。

私も50歳のとき保護司になってくれぬかと要請を受けたことがありました。。一晩考えた末にご辞退いたしました。仕事との両立に自信がなかったことと家族をも巻き込みかねない危うさを引き受ける勇気がありませんでした。だから保護司を引き受けている人には尊敬の念が湧きます。
教戒師は、もっと大変な仕事だと思います。自分が危険にさらされることはもとより、妻や娘が強姦されるかもしれないことも含めて引き受ける勇気がなくてはできません。深い人間愛と宗教心がなければなかなかできることではありません。これこそ慈悲行だとおもいます。ご住職が尊崇されるお釈迦様の御心に沿った活動だと思います。保護司や教戒師の方々には、それだけで敬意を禁じ得ません。
【2007/12/02 02:43】 URL | カレエダ #-[ 編集]
コメント有難うございます。
熊本刑務所はLB級と言いまして、累犯者、つまり、何度も事件を起している者や重犯罪者が来るところですから最低でも7・8年はいます。
長い人は40年以上も入っています。
従って、長い付き合いができるのが特徴ですし好いところです。
 長い時間、教誨を受けますから彼らもしっかりと学び、反省することが可能なのです。
 短期の刑務所の場合は、期間が短いだけに心から反省するまで行かないことが多いようです。従って、再犯者も多くなります。
 保護司として接する青少年も大人も私と長く接した者は殆ど再犯しません。
 再犯するのは、担当して間もない時期、または短期の保護観察のものです。
 家族は、保護観察で来る「わる」の方を嫌がるようです。
【2007/12/02 08:57】 URL | 藤井 #-[ 編集]
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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