沖縄に学ぶ・平和講演会②
 今回の教科書検定に対する怒りと訂正要求は、沖縄県民の保革・思想信条を超えた「県民運動」となったそうです。これは、アメリカ兵による少女に対する集団暴行事件以来のことだったそうですが、沖縄県民だけではなく良識ある国民は同じ思いであろうと思います。
 私は、歴史的事実は事実として後世に正しく伝え、二度と同じ過ちを繰り返さないようにすることが大切だと思います。
 では、何故このような歴史の歪曲が行われようとするのでしょうか?
 明治新政府は天皇を現人神として奉り「神国日本・大日本帝国」をつくり国民は天皇に使える「臣民」とされました。
軍隊も「天皇の軍隊」であったのです。その軍隊が、極悪非道な行為をしたことは恥ずべきことですから「無かった事にしたい」と言うことでしょう。
 日本を貶める事件が、下地先生の話では、
①南京大虐殺
②従軍慰安婦
③日本軍の強制による集団自決
であり、今回の問題が沖縄の集団自決の問題であります。
 30万人もの犠牲者を出したと言われている南京大虐殺については「30万人なんて殺せる訳がない・・・」とか「なかった」という意見がありますが、人数の多少よりも「虐殺行為」が行われたこと自体が問題だと思います。
 拙寺の檀家のAさんはもう亡くなりましたが、御授戒会という大法要で仏弟子となる儀式に参加されました。仏弟子となられたことによって自らの心に正直になられたのだと思います、私に戦時中の自らの所業について話してくださいました。
 「私は、中国戦線で随分と悪いことをして来ました。おっこいついて(ふざけて)何人もの中国人の首を日本刀で切りました。今考えると我ながら、なんと浅ましいことをしてきたかと申し訳ない気持ちで一杯です。私が、病気で体を切り刻まれるのはその罪の報いです。いつか中国に行って土下座をして謝りたいと思っています」と懺悔の気持ちを話されました。私は、「機会をみて一緒に中国に行きましょう」と話し、約束しましたが病は回復せず願いは叶いませんでした。
 個人としても国家としても過去の過ちを認め反省することがなければ何度も同じ過ちを繰り返すのではないでしょうか。
 従軍慰安婦問題も、中国人や朝鮮人を強制連行して、炭鉱や工場で過酷な環境の中で強制労働をさせ多くの犠牲者を出した事実があります。私は、この強制連行も我が国が行った恥ずべき残酷な行為だと考えます。これも、財閥と政府・軍部とが共同してやってきたことを反省しなければならないのです。
 沖縄での集団自決という悲しい事実も、軍人に対して「生きて虜囚の辱めを受けるな」と降伏することを認めませんでした。特攻隊員として出撃していく若き兵士に対して「生きて帰るな、天皇陛下の為に死ね」と教育し命令したのです。そういう戦時中の軍人のみならず刷り込まれた国民の意識が集団自決へと追い込んだということでしょう。集団自決のその場で、手榴弾や青酸カリを軍人から渡されたということは、その時が来たということと集団自決に使う道具を渡されたということです。
 それは、軍隊による「死ね」という「最後の命令」だということではないでしょうか。  つづく

(お断り)この文章は、下地先生の講演内容だけではなく、私の意見を書いておりますのでご承知ください。
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【2007/11/19 17:01】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
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