昨日の日曜日の夜、日曜洋画劇場終戦特別企画「出口のない海」がありました。初めの40分程は見損なったのですが太平洋戦争末期の特攻攻撃を命令した軍司令部の愚行とその犠牲になって死んでいった前途有望な若者達の死に深い悲しみと怒りを覚えました。
この物語は、甲子園優勝投手、明治大学で野球をしている並木(市川海老蔵)が学徒出陣で召集され、日本海軍が開発した人間魚雷「回天」特攻隊での訓練と同じ部隊で巡り会った人々の悲しい物語です。
九州薬師霊場巡拝団を引率して指宿市に行った時に、かつて海軍特攻隊があった基地の慰霊碑にお参りしたことがありました。
海軍航空隊と同様に回天魚雷による特攻攻撃で死んで行った多くの若者がいました。指宿も回天魚雷の出撃基地であったということなのです。
この映画の主人公、並木少尉は潜水艦に乗って突撃攻撃に出ましたが、敵艦を発見し回天に乗って突撃しようとするのですが潜水艇が故障して出撃できなかったのです。本心は「死ななくて良かった」という思いと「死ねなかったこ」という思いが交錯するのですが、基地に帰還した並木に対する他の者の視線は冷たく「生きて帰ってきやがった」というものでした。
整備兵は並木の生還を喜び、励まし、キャッチボールの相手をします。
そして、8月15日終戦を迎えます。
しかし、並木はその前日の訓練中に潜水艇が事故を起こして海の底に沈んでいました。次第に少なくなる酸素と薄れていく意識の中で彼は、両親や妹、恋人、キャッチポールに付き合ってくれた整備兵に対して遺書を書きます。
終戦から半月後に襲った台風によって並木の乗った潜水艇が砂浜に打ち上げられて並木の遺体と遺書が発見されます。
「もう少し終戦が早かったら・・・死ぬ事はなかった・・・」整備兵が語ります。
戦争は、誰の得にもなりません。強いて言えば、兵器を生産し販売する業界の者、企業だけが得するということでしょう。
しかし、この地球上に生きている限り、例外なく、破壊されていく地球環境の影響を蒙るという事です。
愚かなる指導者達は、そのことから目を逸らし目先の欲に囚われています。
戦争の愚かさと命の尊さを考えさせる番組でした。
二度と愚かな戦争を起こしてはならないと思います。