宇土市水町に設置計画が進められている競輪とオートレースの場外車券売り場について、宇城地区保護司会では、平成26年12月25日の宇城地区保護司会研修会後に緊急総会を開催し下記の理由により設置に反対することを決議しました。 そのことは、宇土市長、宇土市議会議長、宇土市教育長に対して開設に反対していただくよう要望書を提出し、熊本日日新聞にも掲載されましたので御承知のことと存じます。 今般、開催される3月市議会に於いて、場外車券売り場開設に反対する決議を御採択いただき意見書を九州経済産業局長宛に提出していただきますよう陳情書を提出致します。 ① これまでも、パチンコや競輪、競馬、競艇などのギャンブルにのめり込み、経済的に破綻し、借金を抱えて一家の主や主婦が自殺した家庭もあり、家庭崩壊に繋がった事件が多くありました。その犠牲になるのは、子供たちであります。青少年の健全育成の立場からも犯罪防止の観点からも容認できないと考えます。また、NHKの報道によりますと、全国に536万人を超えるギャンブル依存症の人が居ると言われております。ギャンブル依存症は、本人の意思に関らず脳がギャンブルによって病的に変化していく特異な症状だと言う事で、本人だけでなくその家族もギャンブル依存症に苦しんで居る訳であります。 ② 開設予定の施設では、来場者数を1日280人、年間売り上げを15億2千万円としています。その売上は、熊本市、宇土市、宇城市、美里町はじめ近隣市町の人達がつぎ込むお金であります。例え、宇土市に1パーセント程度の協力金が入ったとしても、ギャンブルによって経済的困窮を来し、税金や健康保険税、介護保険料、年金保険料、給食費等を滞納されることになれば、その金額以上の損失を近隣市町が被ることは明らかであります。 ③ 当該施設については、「地域の活性化に繋がる」という見方もありますが、八代市の日奈久に開設された場外馬券売り場の現状をみても分かるように地元の活性化には繋がっていません。ギャンブルに来る人達は、その為にだけ来るのであって買い物をすることは極めて少ないのであります。 ④ 地域の活性化とか一面的な経済効果とかよりもギャンブルによるマイナス面を直視するべきであります。特に「教育立市」を掲げる宇土市にとっても相反する施設であると考えるものであります。 上記理由により、宇城地区保護司会では場外車券売り場開設に反対でありますので九州産業局長宛に意見書の提出を求めます。