友人平湯志さんの手紙。
以前、先生からの問いが有った、「食料の争奪」 再考してみる。
TPPが批准され発動されれば国内農業は衰退してしまうのは、政府の話を総合すれば明らかだ。「強い農業とは」海外に農産物を輸出する農業だそうだから 国民の口には入らない農産物生産が強い農業らしい。
確実に農業従事者は減る予想が立つ、つまり国内の食料自給率が下がると言う事。 一方海外からの食料輸入は信じられない程増加して 市場を満たしてくれる。 「安い美味しい これで良いや」と世論は緊張の糸が切れて仕舞い、尚更に国内農業不要論すら忘れられるかもしれない。
TPPによる農産物関税は、全品目で実施される事は確実な予想である。つまりは、確実に全品目で実施される。その事はアメリカ議会で説明済みだ。 農産物についてのTPPの問題点は 『輸入』に関する関税撤廃が為されることだ。 政府が言っている論点はそこに注視させる様に語られているが、 輸入の相手国である とりわけアメリカの農産物輸出に付いては語られない。 というのは関税を撤廃させて農産物を輸入させる訳だが アメリカ農産物の「輸出」に関する規定は無い。
アメリカが自国で干ばつ不作等 天変で収穫量が減った時、輸出する余力が無い時にでも 安定的に日本に食料を分けてくれるだろうか?
アメリカ経済はそんなお人好しではない、逆の立場だったら「絆」を叫ぶ日本だって 国内で高く売れるのだから輸出等しない。
これは、当たり前の事だ。 日本の食料自給率28%余り、TPPで一桁まで下がる。
もしも、食料輸入量がストップしたら激減したらどうなるのだろう。
まず、都会の東京から餓死者が出る筈だ。茨城も千葉も埼玉も農地は荒れて作付けさえされていない耕作放棄地の荒野。
では、タンパク源だけでもと 東京湾に魚を求めてみるが 放射能汚染が深刻で空腹を満たせても重い癌を発症するかもしれない、放射能汚染は現在進行形だし10年20年で放射能の流出は止められない。
確実に餓死者が出るだろう。
食料強盗
日本国土に僅かに残った、食料生産地に「食料を求めて買い出し」に来るだろうか? お金や貴金属を持って来てバーター取引が盛んに成るだろうか? 戦後の食糧難はそういう考えの日本人が慎ましやかに行って来たが どうだろう今の日本人の一部は、暴力で搾取する事を恥ずかしいと思わない方が増えている。 つまりは、畑泥棒が 出没する。
農家は、自警団を作って作物を守る 中には竹槍で応戦するしかないかもしれない。泥棒はもっと強力な方法で奪いにくれば、もっと残忍な応戦を余儀なくされる。 まるで表に出て来ない中国の農村で行われている原始的な程に残忍な光景が 日本で再現されるかもしれない。
それでも、食料は手に入らず国民は衰弱し 日本は弱体化してしまう。
日本人は、人間は残忍な部分を持っている動物だ。 動物は、食べる為に生きている 生きる為に食べている。空腹を満たす為に悪さもする。
食を保有する者が 誰よりも強い。 だからどの国も食料政策は大事にして来た、生きる為には車も保険もパソコンも要らない。農業機械すら要らない。 国が自給自足するとはそう言う事だ。 「平成の開国」など、全く要らない。
TPPで「平成の開国」が必要だと言うのは 「食べられる」事が前提の話である。
繰返しに成りますが、そうなったら農家から買えば良い というのは、今の考えであり食料自給が危うく成る数年後は 安易に言えなく成る。
恐らくその時に私の農作物は「大金持ちにしか」売らない。大金持ち社会に変えるのだから 大金持ちに成るしか無いのだ、ろうか?
主 食
先日経団連の米倉会長が植物工場を視察、これからの農業の形とウソブイて居た。
日本人の方 レタスだけトマトだけ野菜だけ食べて生きて行けますか?
主食である「米」を食べないと どうもこうも体調が悪いでしょ。
食を支えて来た東北の稲作は壊滅 コメ農家も激減するTPPであります。 米倉会長が視察した植物工場でもコメは生産出来ていない。
長い時間をかけ「食料戦略」を立てて来たアメリカの第4次世界大戦食料編が 幕を開けた。
アメリカは 早くに「食料は戦略兵器」と言って来ました、食料はその国を壊滅させる兵器に成り得るのです。その弾が日本に命中しています。
食料自給率という防弾チョッキは 政府がはぎ取っています。
つまりは『食料の争奪』とは、人殺しを庶民がする という結論だ。
どこが 美しい日本 !
環太平洋の参加国の餓死を誘発するこのTPP協定は まだまだ 物別れの可能性を秘めている。
恐らく食料争奪で真っ先に畑に盗みにくるであろう TPPに無関心な 50%の未参政権行使の国民よ 立ち上がって欲しい。
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