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3月議会一般質問の内容を公開します⑤
2、不登校児童生徒の現状と支援策について
 ①本市の小中学校の不登校児童生徒の現状はどうなっているか
 私は、住職としてまた保護司として様々な相談を受けることがしばしばであります。特に、自殺防止ネットワークの相談電話では、度々、不登校から引き籠りになって20代、30代40代になっても親の世話になって暮らしている人、所謂二―トと呼ばれる人達が居ます。そういう人達が増えると言うことは、社会にとって大きなマイナスであります。働けないというか働かないから収入が無い。ということは、税金も納めて貰えない。親が元気でそれなりの収入があるうちは何とか暮らしていけるけれど、親が死んで年金も貰えなくなったら生活保護を受けるしかない状況になってくるわけです。親が死んでも死亡届を出さずに年金を貰い続けていた事件が何件か明らかになりましたが、そういうことも起こり得ることであります。
勿論、不登校の児童生徒がみんなそうなる訳ではありませんしそうだと言っているわけでもありません。中には、自宅或いは塾、フリースペースと呼ばれる不登校児童生徒を支援する施設で勉強して高校卒業資格を取得し大学に進学して立派な社会人になる人も多数おります。
 私は、不登校が悪いということは思っていません。不登校になる理由は、家庭内の問題、学校での教師、生徒間の問題など様々でありますから、場合によっては、学校に行かない方が救われる事もある訳であります。先程、ちょっと触れましたが、大阪の桜宮高校のバスケット部のキャプテン、彼は監督から顔を毎日のように何十発も殴られていた。この監督がやった事は、「罰」として与えたものではなく単なる暴力であり、リンチであり虐待であります。毎日殴られて相当辛い思いをしていたと思いますが、周りに助けてくれる者が居なかったなら彼自身が学校を休むか部活を辞めるか、とにかく逃げて欲しかったと思います。
児童生徒にも学校に行かない権利もあると思います。そこで、本市の小中学校における不登校の現状について山本教育部長にお伺いします。
≪答弁≫
御質問にお答えいたします。
本市における不登校の実態ですが,毎年度,文部科学省から児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査がございますので,過去3年間の数字を申し上げます。
平成22年度は,小学校7人,中学校24人,合計31人です。平成23年度は,小学校4人,中学校23人,合計27人です。平成24年度は1月現在で,小学校3人,中学校28人,合計31人です。この数字は,文科省が出しております平成22年度の1000人当たりの児童生徒数で比べてみますと,全国のデータには高校まで入りますが約11人に対し,本市は約9人という結果になっております。
また,不登校の具体的な内容は,無気力でなんとなく登校しない,登校の意志はあるが身体の不調を訴え登校できないなどが複合しているというのが一番多くなっています。


②不登校児童生徒に対する対応はどうしているか
 だいたい、同じ30人前後と言うことであります。この子供達も不登校の原因は、それぞれ色々あろうと思いますが、どのように対応しておられるかお伺いします。山本教育部長

≪答弁≫山本教育部長
 教育委員会としましては,次のことを徹底するよう指導しております。
まず,児童生徒の実態を把握し,組織的かつ機動性のある対応を実現するための校内の指導体制づくりを行うこと。
そして,欠席者へのきめ細かな対応を行い,発達段階や時期をとらえた教育相談・家庭訪問を実施すること。
また,記録の工夫による情報の共有化を行い,スクールカウンセラー等の効果的かつ柔軟な活用を行うこと。
また,中学校で不登校が増える現状から連続性に配慮した小中連携を行うとともに,ほっとスペース(適応指導教室)や家庭・地域・関係機関との連携を強化すること。
さらに,未然に防止するために,学ぶ意欲を育み,基礎学力の定着に向けたきめ細かな指導を行うこと。
以上のことを各学校が常に危機感を持って心の居場所づくり・絆づくりを行い,学校の不登校の未然防止,早期発見・解消に向け取り組んでいます。
また,昨年度より豊野少年自然の家,子育て支援課,健康づくり課等と連携し,自立支援連携協議会を組織し,不登校児童生徒が学校への復帰を目指すプログラムの開発と実践を「ほっとスペース」と学校で行っております。
また,各学校におきましては,まず,「愛の123」運動の推進を行っております。欠席1日目に担任が電話連絡をし,欠席2日目には家庭訪問,欠席3日目以降はチームで対応するといった担任及び学年でのサポートによる徹底した取組を行っております。また,状況報告と取組の確認は学年会などで随時行って情報の共有に努めております。
不登校生徒の実態把握に関して,特に不登校生徒の多い学校におきましては,不登校支援委員会を週一回開き,各学年に不登校担当を置いて実態把握に努めております。委員会出席者は,校長,教頭,各学年主任,各学年不登校担当,養護教諭,生徒指導主事,ほっとスペース職員であり,各学年の不登校生徒の一人一人の様子を表にまとめ情報を共有し,これからの対応について話し合いを行い,家庭訪問等や登校時の生徒への指導へとつなげております。
今後とも,不登校解消に向けて,教育委員会,学校,家庭が連携して参りたいと思います。

≪藤井≫私がずっと背負い続けている一つの事例をお話ししたいと思います。
この女性は、ある県立高校の1年生の時に、教師から容姿(顔、体型等の)についてクラスメイトの前で軽蔑する発言、つまり暴言を浴びせられて学校に行けなくなり不登校から引き籠りになりました。それから10年後、27歳になって母親に連れられて私のところに相談に来ました。
余りにも時間が立ち過ぎていました。私の処に来るようになって日に日に明るくなって前向きになり、働こうと思うようになり面接を受けたり自動車免許を取りに行ったりしましたが、引き籠りの空白の10年間が就職の妨げになり上手くいかない。私は、「決して焦る必要はないんだよ・・」と諭していたのですが、私が出張中に自ら命を絶ってしまったのです。私は、御両親と一緒に声を出して泣きました。「生きていて欲しかった」悲しくて悔しくてたまりませんでした。
私は、社会の一般的な考え方として「不登校は悪い」という一面的な見方、考え方があると思います。だから、保護者は我が子が不登校になったら、戸惑い、焦り、心配し、そして隠そうとする。それが、次第に引き籠りへと繋がって行くこともあり得るわけであります。
従って、引き籠りにならないようにしなければなりません。その点をしっかり踏まえて取り組む必要があろうと思います。
不登校になる原因は、多種多様であります。従って、不登校の児童生徒ひとりひとりに正面から向き合って対応する必要があろうと思います。答弁で、今の真剣に取り組んでおられることは理解できましたが、先生方も大変忙しい訳でありますから、更に、子供達は社会で育てるという認識の下、人権擁護委員、保護司会、少年補導員、元教員や塾の講師など学識経験者などの社会資源をボランティアとして活用することも御提案申し上げておきます。
 
 この後、木下教育長から私の提言を積極的に取り入れて行きたい旨の答弁がありました。
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【2013/03/28 23:32】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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