TPPに関する元農水大臣 山田正彦先生からのメールを紹介します。
 私は、民主党県連の役員をしている時から長崎県の民主党衆議院議員山田正彦先生とお会いして以来、応援してきました。
 メルマガを送って下さるのですが、今日はTPPについての興味深い内容ですからそのまま紹介します。

(以下は、山田正彦元農水大臣のメール原文のままです)

☆第150回 山田正彦メルマガ☆

10月23日のブログから

カーク代表は、記者会見で
「震災後のこの時期、東京が参加を決めることは期待してない」
と述べている


昨日、友人から平泉の中尊寺の弁慶のお守りをいただいた。
「山田さん、弁慶のようにTPPに立ちはだかってください・・・・」
「有難う」と受け取った。
どうも私に、弁慶が矢を数十本も射られながら、死んでも仁王立ち
になって義経を守った故事に例えて、とことんTPP参加を阻止して
欲しいとの想いだろうか。

ようやく、今回のTPPは、これまでのような通商条約でなく、国の形
そのものが損なわれることになりそうなことが一部のメディアでも取
り上げられるようになった。
米韓FTAを見ても、国民皆保険の制度がすでに自由診療が認めら
れるようになって、米国の営利法人の自由診療病院が認められてい
る。政府もこれまでは、TPP交渉においては医療の公的保険には交
渉の対象外であるといってきたが、先日の厚生労働委員会で、小宮山
厚生労働大臣も米国から公的医療保険において自由診療を求める旨
の要望がきていることを認めた。
オーストラリア、ニュージーランドのケルシー教授らにリークされている
TPPの交渉内容からも医薬品の認証、価格決定に関して、米国のルー
ルを押し付けられていることが明らかになってきた。
国民もこれまでのように安価に薬を入手できなくなろうとしている。

それだけではない。公共調達(公共事業)の分野では、今でも次々に
倒産しているのに中小の土木建設会社は深刻な打撃を受けることに
なる。
TPPはもともとブルネイ、シンガポール、チリ、ニュージーランドの4カ国
が原締結国だが、それをもとに話し合いが続けられている。それによる
と、これまで市町村もWTOでは23億円までの公共工事は国内優遇が
できたが750万円以上の工事では英語と日本語で入札にかけなけれ
ばならなくなる怖れが生じてきた。

食の安全も脅かされる。現在TPPでは遺伝子組み換え食品の表示をで
きないようにするするための話し合いが為されている。政府もそれらの
怖れがあることを、ようやくペーパーで認めた。
残留農薬についても日本はコーデックス基準に従って厳しくしているが、
米国が主導して、発癌性があるとして日本では禁止されているポストハ
ーベスト農薬を認めさせようとしている。厚労省も26の食品添加物につ
いても怖れていること口頭で認めた。大変なことになる。

今、放射能、セシウムなどが食品に含まれて、内部被爆のことが連日
報道されている。米国では輸出用の遺伝子組み換えのジャガイモを芽
が出ないように放射線を照射している。
日本は禁止しているが、TPPに交渉入りすればそれらのジャガイモが
どっと輸入されることになる。

昨日、TBSで弁護士資格のことがTPPでどうなるか放映されていたが、
それだけでない。越境サービスの分野で、医師、薬剤師、建築士、公認
会計士、税理士などの資格が相互承認されることが明らかになってきた。

TPPお化けではない。現実のものになるのだ。
それでも、交渉入りして情報を得てから、日本に不利益であれば撤退す
ればいいと前原政調会長は述べている。しかし玄葉外務大臣も述べてい
るように、一旦交渉入りすれば抜けられものではない。先ず交渉入りする
だけでも高いハードルがかけられている。
あれだけの農業国カナダも交渉入りを望んだが、自国の酪農製品の関税
をゼロにする約束ができなかったばっかりに、交渉入りを断られたいきさつ
がある。
日本も例外なき関税の撤廃、コメなどすべての物品の関税を10年以内に
撤廃することを宣言しなければならない。経産省は当初からの例外が認め
られるようなことを喧伝しているが、そうではない。外務省も関税ゼロの約束
をした上で、交渉入りしてから、コメの関税について例外の可能性がないわ
けではないと述べている。

関税だけではない。米国がねらっているのは、24の分野、金融、保険、政府
調達(公共事業)、知的財産権、投資、紛争解決など多岐にわたる分野での
ルールをTPP参加国で共通にしてしまおうと提案している。
政府のペーパーでも、随所に国内法の見直しが必要になると示唆している。
交渉に入る前に例外なくこれらのルールをマルチの交渉でのテーブルにあ
げることを約束しなければならない。
マレーシアが最後まで政府調達の国内優遇にこだわったが、ルールに従うこ
とを約束して交渉に入ることができた。

しかも、交渉に入るには各国の同意、米国議会の承認が必要となる。これだ
けでも、一旦交渉に入ったら抜けられないことが分るだろう。あまりにも政府
からの情報が不足している。
これでは国会の議論もできない。ましてや国民もTPPとは何だろうと思ってい
るのが現状ではないだろうか。

私達政治家は、後世に「想定外だった」と言わせないようにリークされた情報
を国民に知らせて、徹底的に議論を尽くさなければならない。APECまでに
参加の結論をどんなことがあっても出させてはならない。

考えれば考えるほど、大震災、福島原発事故の直後にこのようなこと言い出
すこと自体許されることではない。
米国のワシントン・トレード・ディリーによれば10月26日の記者会見でカーク
通商代表は「我々はこの交渉を長引かせたくない。政府はTPP交渉をドーハ・
プロセスのように難航させたくない。そのような遅いペースに陥らないためには、
米国政府は現在の参加国(9ヶ国)による構成が好ましい」と述べている。
なんとしても日本がTPPに参加することを阻止しなければならない。

私はそっと「弁慶のお守り」を握り締めた。
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【2011/11/01 14:09】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1)
<<11月1日から15日まで曹洞宗九州管区センターテレホン法話を担当しています。 | ホーム | 松野信夫さんと米谷正勝さんのお祝い>>
コメント
永遠に待ちの政治では、迅速な対応はできない。どこまでも停滞気味である。元来のんきな性格のためか、自分自身は無為無策でありながら、棚から牡丹餅の落ちてくるのを熱心に期待している。

現実の内容は、「世の中は、、、、、」の内容であり、理想の内容は、「あるべき姿」の内容である。これは非現実である。
日本語には時制がなく、日本人は現実 (現在) と非現実 (過去・未来) の世界を独立させて並行して言い表すことが難しい。
非現実 (理想) に向かうための現実対応策が語れない。
現実から理想へと一足飛びに内容が飛ぶ。言霊の効果のようなものか。その過程が明確にされない。

時制を考慮することなく自分の思った内容を述べようとすると、現実肯定主義派と空理空論 (曲学阿世) 派のどちらかに分かれることになる。
これでは政治音痴は止まらない。
両者は話が合わない状態に陥り、議論ができない。そこで、悪い意味での数合わせで、民主的に、物事を決するしかないことを日本人は心得ている。
だから、多数がとにかく足並みをそろえる大連立の構想には意味があると考えられているのであろう。

守旧派の世界は理想的ではないが、過不足なく成り立っている。革新派の世界は穴だらけで成り立たないことが多い。
安心と不信の背比べである。だから、政治家は静観が多く、意思決定には手間を取る。
静観には現在時制を働かせるだけで十分であるが、意思決定に至るには意思(未来時制の内容)の制作が必要になる。
意思の制作に未来時制が必要であるということは、自分が意思を作って示すことも他人から意思を受け取ることも難しいということになる。
つまり、社会全体が意思疎通を欠いた状態のままでとどまっているということである。
それで、勝手な解釈に近い以心伝心が貴重なものと考えられている。

時代に取り残されるのではないかという憂いが常に社会に漂っている。
英米人の政治哲学に基づいて次々と繰り出されてくる条約締結の提案には、ただたじろぐばかりである。
自分たちには、哲学がない。理想もなければ、それに向かって踏み出す力もない。
筋道を明らかにされることのない指導者からの励みの要請に民は閉塞感を持っている。玉砕戦法のようなものか。
だから、我々は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ必要に迫られることになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
【2011/11/01 15:29】 URL | noga #sqx2p0JE[ 編集]
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プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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