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いのちを語る23 水俣病問題
 今日は、午後1時から5時まで熊本市のパレアホールで環境省主催の水俣病問題についてのシンポジウムがありましたので参加しました。
 「水俣病問題の教訓をどう考え次世代に伝えていくか」ということがテーマでした。
 最初に、語り部の男性がそれぞれ当事者の立場からお話されました。最初に話された方は車椅子生活で若い頃はなんとか歩けたそうですが今は、車椅子がなければ生活できないそうです。
 水俣病は、公害問題であると共に人権問題でもあります。チッソ水俣工場の企業城下町水俣という地域の中で、多くの人たちがチッソと何らかの関係がありました。その為、水俣病でチッソ株式会社を訴えた被害者と市民の中には対立関係が生まれ、様々な人権侵害が行われたのです。
 水俣市が取り組んでいる「もやい直し運動」は壊れた人間関係を修復して住み良い水俣市を創ろうという運動です。
 もうひとりの語り部は、新潟県から来られた阿賀野川の水銀汚染による水銀中毒(新潟水俣病)の被害者でした。
この方は、報道関係者にも映像の録画と録音をしないように、名前も出さないようにという主催者からのお願いがありました。何故かと申しますと、地域では、水俣病に対する偏見が根強く様々な人権侵害があると言うことでした。この方が熊本で話をしたことが知れると差別や嫌がらせを受けるのだそうです。
 水俣病は、メチル水銀の混ざった工場廃水をそのまま海に流したことによって魚介類を媒介した連鎖で人間や猫や犬、鳥たちまでが水銀中毒によって神経を侵される病気です。どんな薬を使っても治らないのです。
 この病気が工場廃水による公害病ということが明確になるまでは、奇病・難病などと怖がられ嫌われ差別の対象となりました。
 被害者の方々は、公害病と人権侵害、働けない上に医療費負担によって二重三重の苦しみを負わされたのです。
 国や県がしっかりと指導していたならば、或いは、チッソが配水を適切な処理をしていたならば防げた公害でありました。
 チッソと同じ工程の化学工場が宇土市にある日本合成熊本工場ですが、ここも、触媒に水銀を使っていましたが工場長が排出される水銀の量が使った量と違うことに気付いて排水として流さなかった為に公害は起こらなかったのです。
 企業にも行政にも、勿論、私達市民にも公害を出さない努力義務が課せられています。命を大切にする心があれば51年以上もの長期に渡って被害者を苦しめることは無かったはずです。
 水俣病問題の早期全面解決を願っております。
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【2007/03/01 21:52】 | いのち | トラックバック(0) | コメント(0)
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プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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