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いのちを語る22命の伝承
 25日の日曜日は、檀家の少ない拙寺には珍しく、10時49日忌明け法事、11時7回忌法事、12時17回忌の法事と三軒もの法事がありました。普段の日曜日は法事などめったにないのですが珍事でありました。
 私は、ご参列の方々にも「仏説父母恩重経」という和文の経典を配付して一緒に読んでもらうことにしています。先ず、般若心経を読んでお釈迦様と永平寺を建てられ曹洞宗を開かれた道元禅師と総持寺を開かれた瑩山禅師にご供養し家門の繁栄とご家族ご親族のご健勝をお祈りします。そして、このお経が約30分。その後、御和讃(仏教の音楽・弔いの歌)をお唱えして焼香していただきます。これが約5分、最後に法話を約10分することにしています。
 この仏説父母恩重経というお経は親が親として子供に対してどうあるべきか、子は子として親に対してどうあるべきか・・・ということを分かり易く書いてあります。
 このお経を読むと、多くの方が親を思い涙を流されます。私自身も23歳の時に、このお経を初めて読んで、亡き母を思い出して涙が溢れて止まりませんでした。
 以前にも書きましたが、人が命をいただくということは極めて難しいことであり親子として兄弟として夫婦として巡り合うと言うことはかけがえのない縁によるものであります。
 ところが、現代は、親が子を虐待し殺したり、子が親を虐待したり殺したりと浅ましいことが起きております。こういう社会だからこそ、仏説父母恩重経のようなお経を一緒に読んで人としての行き方を再確認していただきたいのです。
 お釈迦様のは「親孝行しなさい」とはあまり言ってはおられません。それは、親孝行と言うのは人間として当たり前のことだからです。
どの動物も子供を産んだら一生懸命に育てます。この頃、養育を放棄したレッサーパンダ母親のニュースがありましたが稀な事です。
しかし、成長した子供が親の面倒を見るのは人間だけであります。動物は、成長したら独立して親が病気しようが死のうがかまってはくれません。人間の人間たる所以はそこにあるのだと私は思います。
「人間は考える葦である」という格言がありますが、考えて地球を汚染し破壊している人間が「偉い」とは言えないでしょう。この地球上に人間と言う動物が生まれて来なかったら地球はさぞかし平和だったことでしょう。
 話は戻しますが、私の勤める法事では小学生の子供からお爺ちゃんお婆ちゃんまで一緒にお経を読んで命を伝えています。
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【2007/03/01 00:33】 | いのち | トラックバック(0) | コメント(0)
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藤井慶峰の日々を綴るブログです。法泉寺のHPへ

プロフィール

藤井慶峰(ふじい けいほう)

Author:藤井慶峰(ふじい けいほう)
1954(昭和29)年5月、宇土市生まれ。
 ペットは愛犬レオとルナ(10年前に捨てられていた雑種犬ですが気が利く我が家の番犬です。レオはオスで門番をしています。お参りの人や用があって来た人は笑顔で迎えますが、怪しい人には吠えます。但し、夜は見知らぬ人には吠えますのでご注意。(噛みはしません)八幡大学第2部法律学科卒業、法泉寺26世住職 大本山総持寺布教師 曹洞宗九州管区教化センター布教師 九州四十九院薬師霊場会理事 熊本市人権啓発推進総室講師 保護司 熊本刑務所教誨師 平成義塾熊本前塾長 ハンセン病市民学会宗教部会世話人 人権啓発映画「新あつい壁」製作上映実行委員会事務局世話人  環境ネットワーク熊本会員 宇土の文化を考える市民の会世話人 不知火竜馬会会員 自殺防止ネットワーク風熊本相談所 
 宇土市議会議員(3期目)

(好きな言葉)希望は高く頭は低く   実るほど頭の下がる稲穂かな    身を削り 人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し
(尊敬する人)お釈迦様  マハトマ・ガンジー  横井小楠  坂本竜馬  吉田松陰 田中正造 西郷隆盛 小松帯刀 天璋院篤姫
(著書)美しい地球と未来を子供たちに ㈱ぱんたか刊 1300円 この本を送料・税込み1000円で差し上げます。

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