今日の13時15分から13時50分までの質問の結果を分けて報告します。 (藤井議員) ①子宮頸がんワクチンの接種による副作用で重篤な後遺症が報告されています。厚生労働省が10月28日に発表したところによると、定期接種になった4月から7月までに重篤な副作用報告が医療機関と製薬会社から143件があった。その内体の痛みを訴える報告が37件だったということです。2009年12月のワクチン販売開始後からの副作用は計501件にも上っていると言う事です。海外では、ワクチンを接種した直後、7日以内に死亡したという事例も発生しております。私は、このワクチン接種による副作用を非常に心配しております。 病気を予防する為に行った予防接種によって回復困難な身体的障害を抱えることになるとすれば、これは、大変な問題であり、こんな不幸は無い訳であります。そのような観点から質問を致します。 本市における子宮頸がんワクチンの接種状況、全国で副作用による後遺症が報告されていますが本市では、そのような事例はなかったのか? また、国は、全国的に発生した副作用による後遺症などの報告を受けてこの予防接種を積極的には勧めないようにすると方針転換をしました。本市では、どのように対応したのかについてお伺いします。 以上、3点について健康福祉部長にお伺いします。 (那須健康福祉部長) 本市に於ける子宮頸がんワクチンの接種状況についてですが,厚生労働省から平成22年11月26日付で「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の実施について」の通知を受け,急遽23年3月に高校1年生を対象にスタートしました。ワクチンは3回接種することになっていましたが,年度途中の事業開始で全国的にワクチンが不足し,接種が困難な状況になるなど混乱は翌23年度まで続きました。 過去 3年間の接種実績を申し上げます。 平成22年度は,高校1年生214名のうち44名(20%)が接種しました。平成23年度は,中学1年生から高校2年生までの1,029名中576名(56%)が接種を受けています。平成24年度は副反応の報道などもあり1,023名中70名(6%)でした。平成25年度(4月~10月)は,接種者総数28名になっています。
次に,本市における子宮頸がんワクチン接種による副反応と後遺症の報告についてお答えします。 平成23年12月6日に医療機関から副反応の報告(高校生)を受けましたので,厚生労働省にFAXで報告しています。同年12月5日の接種は3回目でしたが,39度の発熱が半日以上続いたため,かかりつけ医に転院されました。その後,発熱もなく血液検査の結果も改善し,4日後に退院になっています。発熱の原因はアレルギー反応の存在も否定できず,傷病名には「ワクチンによるアレルギー反応?」とあります。医療費は,医療保険で処理されており,救済申請はありませんでした。 次に,国の積極的勧奨の差し控えに伴う本市の対応についてお答えします。 平成25年6月14日付けで厚生労働省から積極的勧奨の差し控えについて通知が出ました。市の対応としましては,6月15日(土)9時過ぎに委託先の6医療機関に対して当日の予約状況について電話で確認を行いましたが予約は入っておりませんでした。接種中止ではないことと積極的勧奨を差し控えることや本日接種を希望される方が来院されたときは,ワクチンの有効性と安全性等について十分説明を行って接種をしていただきたいことを伝えております。その後,厚労省からの勧告通知とリーフレットを6医療機関に届け,勧告内容について再度説明を行いました。 本市では接種の機会は確保していますが,個別通知等の勧奨は行っていません。差し控え以降の接種者は,6月2名,7月4名,8月1名,10月3名の計10名です。いずれも2回目と3回目の接種で,初回の接種はありませんでした。 なお,副反応などの報告はあっておりません。 (藤井議員) 有難うございました。 本市では重篤な副反応の事例が出ていないということでホッとしております。もし、重篤な副作用が発生して、若者の未来を閉ざすことがあってはならないので今後とも子宮頸がんワクチンの予防接種については慎重の上にも慎重に対応していただくことをお願いしておきます。
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