
今日は、午前10時30分から宇城市三角町三角東港で第79回連合宇城地協主催のメーデー集会に来賓として参加し、午後2時から4時まで球磨郡相良村の相良総合体育館で開催された「ダムは水害をひきおこす」出版記念集会に参加しました。
表題は、この度出版された書名であります。
この本の内容は、川辺川、球磨川やその支流の川と共に暮らしてきた人達の水害体験や生活体験をまとめたものです。
球磨川には、1955年荒瀬ダム完成、1958年瀬戸石ダム完成、1954年市房ダム完成と大きなダムがありますが、それ以前には発生していなかった球磨川の氾濫による大きな水害が発生するようになったのはこれらの三つのダム、特に最上流の水上村に建設された市房ダム以後であることが記録からも体験者の証言からも読み取ることができます。
つまり、ダムは最上流が市房ダム、ずっと下流に下って八代郡の坂本村にある瀬戸石ダム、と荒瀬ダムの順になっています。
市房ダムが、水嵩が増して危険水位を超えたときに一気に放流します。当然、ダムから放流された大量の水は大きな塊となって流れますから下流の人吉地区では堤防を破壊したり越えたりして市街地に溢れ出すことになる訳です。
また、瀬戸石ダムで水を堰き止めていますから一気に水嵩が増した球磨川の濁流は球磨村の渡や一勝地地区で氾濫します。その結果を、見て荒瀬ダムを放流すると更に八代市街を濁流が襲うという結果になっているというのです。
球磨川の水害は、昭和40年以後が圧倒的に多くなっておりますが、これは、ダムの完成によって一気に放水することによって大水害を惹き起こしていると言うことを物語っています。
図面を示して解説すればよく解ると思いますが、この本を購入希望の方は下記へご連絡ください。
子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会
郵便番号860-0073 熊本市島崎4-5-13 中島 康 さま 電話096-324-5762